山梨百名山日記

山梨百名山を無いボキャブラリーで精一杯伝えます。

九鬼山

九鬼山は山梨百名山であり秀麗富嶽十二景にも選出されている。

登山口が数カ所あり、いずれも2時間ほどのコースタイムとなっているので気軽に登ることができる。

しかし、この山塊の特徴とも言えると思うが、低山だと油断してかかると急坂で痛い目に会うことになるだろう。

この日は九鬼山~高柄山への縦走を計画して登山に臨んだが、天気は小雨。

この日しかないと決めていたのでエスケープルートを数か所確保して、山行を開始した。登山口が多い為、エスケープルートを幾つか設けることができるので中距離のトレイル計画が立てやすいのもこの山塊の特徴だ。

しかし、東京から近いとは言えそこまでメジャーな山でないため、九鬼山~倉岳山手前の高畑山へつなぐ稜線は荒れており、快適な登山を楽しむためにはある程度の整備も必要かな、と感じた。

九鬼山山頂へは少し飛ばして1時間30分程で到着したが、景色は望めず、山頂で少し息を整えていると雨がポツリと落ち始めた。

携帯のお天気レーダーを見ながら高柄山までの縦走は半分諦め、次のピーク高畑山へと向かった。

しかし、先へ進めば進むほど雨脚が強まる。

途中木々が立ち並び開けた稜線を歩いているときは最高の気分だったが、

トレイル上には小川が流れはじめ、遂には土砂降りの雨へと変わっていった。ほんの30分前の最高な気分は一瞬にして損なわれ、急いで高畑山へ登る一つ前の林道に降り、雨宿りができそうな小さな神社へ駆け込んだ。

一向にやまない雨にしびれを切らし、ビショビショになりながらもスタート地点までの10キロの道を走ったり、立ち止まってはまた走りを繰り返した。皮肉なもので、車に駆け込んだ瞬間青空が広がり、温泉から出てきたときには先程の雨がウソのような日差しが差し込んでいた。

地元の山だと言うのに、この山塊とはめっぽう相性が悪いようだ。