山梨百名山日記

山梨百名山を無いボキャブラリーで精一杯伝えます。

百蔵山・扇山

扇山、百蔵山は登山をしている者でなければその名を答えられる者はいないだろう。ただ、中央道を東京方面に通過するときに左手に綺麗に二つの弧を描くようにそびえ立つ山がこの二山である。

今回は、大月にあるウェルネスパークという公園の駐車場から山行を開始した。この公園からのスタートは最近大月市が行っているトレイルランニ

ング大会のスタート地点でもある。

ウェルネスパークに車を置き、最初に目指す山は百蔵山だ。市街地を延々と歩き大月の体育館を通り過ぎ、急坂を登り切ったあたりから登山道が始まった。途中和田美術館という一般公開をしていない、不思議な雰囲気をまとった美術館を通り過ぎる。

記録には見ていたが、実際に横を通ると誰が経営しているのか、誰が見に来るのだろうか益々不思議な美術館だ。

その後は緑深い山道を歩いて行く。途中の水場に喉を潤し、秀麗富嶽十二景にも選出されている百蔵山の山頂を楽しみに高度を上げた。

ついに山頂、辿り着いた百蔵山では女性二人が美味しそうな食事を作り富士山を眺めながら語り合っていた。

常に単独行動の自分にとって少し羨ましい光景に嫉妬した。

さて、嫉妬して下山してしまおうなんて思わずに、その光景から目を逸らすかのように富士山に穴が空く程その景色を見続けた。

ちなみに、この山には桃太郎伝説が残されているがここでは割愛する。

次に目指すは扇山。

この調子で行けば体力的にも余裕だろうと思ったのが間違えだった。

一度下って再度高度を上げるのだが、そこが非常に体力勝負になった。

百蔵山で気が付かない間に蓄積されていた疲労がこの登り返しで再発したのだろう、不規則に生える木の根っ子にも邪魔されながら脚を抑えてようやく登頂した扇山では広い山頂が待っていた。

広い山頂から見渡す富士山は達成感も加わりすごく印象に残っている。

ここで食事を取り、下山した頃には夕方になっていたがよく仲間と夜中星を眺めに来ていたウェルネスパークを基点にこれほど充実した山行ができることは目からうろこだった。