棚横手山
大日影トンネル遊歩道を歩き勝沼ぶどう郷駅に戻るルートを計画し当日に挑んだ。
一つ誤算が生じてしまった。大日影トンネル遊歩道が崩壊の恐れがあるために封鎖されてしまっていた。
この日は炎天下でもあり、涼しいトンネルの中を歩いて汗を引かせようという考えでいたが、残念だ。
気を取り直して登山にとりかかる。
と言っても最初の1時間弱はぶどう畑の間を通り、林道をひたすら歩く
コースになっている。
大滝不動尊奥宮にたどり着くまで、奥秩父山塊が綺麗に見渡せるスポットなどを通り満足度の高い散歩になった。
大滝不動尊は最近新しくされたと思われる立派な建造物の後ろに、壮大に滝が落ちていた。
やっとこトレイルの始まりである。
そこからまもなくして展望の素晴らしい開けた尾根にたどり着いた。
森林限界でもないのに、木がなく開けている事が不思議だったが、
どうやら過去数回の山火事が原因らしい。
その事実を知ると、この素晴らしい景色に少し複雑な気持ちを覚えた。
クマバチの猛攻を受けながら、蕨が育つ登山道を登っていく。
常に富士山を望みながら、あれが前回登った源氏山か?
そうなると、向こうの山がなんだろう?と山座同定を楽しんでいると、
山頂にたどり着いた。
山頂では別のパーティが楽しく食事をしていた。
山梨百名山とは言え、マイナーな山人にすれ違うことがお互いに珍しかったが少しの会話を交わし、山頂で「またどこかの山で」と挨拶を交わしお別れをした。
いよいよ、山頂を独り占めする時間だ。
山頂では寂しいがiPhoneを使用してジャンプ中の自撮りを撮りまくった。
自撮りも満足行き、山頂を後にした。
甲州高尾山は気がついたら山頂を通り越してしまいそうなくらい、あっけない山頂であったが、道中の稜線は低山とは思えないパノラマが楽しめた。
時間が経つごとに気温が上がりそうなので、下山を急いだ。
国道にたどり着いた時はアスファルトから灼熱の照り返しが体力を奪っていった。自動販売機でコーラを買い、ぬるくなる前に飲み干し、
大日影トンネル遊歩道を歩けないことを悔やみつつ、景色に満足いきつつ、無事山行を終了した。