小金沢山、大蔵高丸、滝子山
大菩薩峠の目の前、小金沢山から初狩駅までいくつものピークを踏破していく長距離コースに挑んだ。
朝初めてのバスに乗り遅れ予定していた時間より2時間ほど遅れての登山スタートだった。
皆が大菩薩に登るため上日川峠を目指す中1人小屋平のバス停に降り、
今日のロングトレイルに不安を抱えつつ、富士山の眺望を独り占めできることの期待に胸を膨らませながら登山が始まった。
バス停を降り石丸峠に取り付いてすぐこの日最初の登山者とすれ違う。
開けた登山道は最高に気持ちがよかった。
秀麗富嶽十二景の山頂もいくつも踏むことができるこのコースでは、
勿論富士山を延々と眺めながら山行を楽しむことができる。
本日最初の秀麗富嶽十二景、山梨百名山である小金沢山山頂からは
雄大な富士山を眺めることができ、これから訪れる山頂からどんな富士
山が待っているのか、期待が大きく膨れ上がった。
小金沢山を通り過ぎ次に牛奥ノ雁ヶ腹摺山を目指す。
この山行のおかげで雁ヶ腹摺山がガンガハラスリヤマと読むことを知る。
ちなみに、牛奥ノ雁ヶ腹摺山は日本で一番名前が長い山としても有名だ。
その後もシカよけの柵やザレ場などバラエティに富んだ登山道を富士山
を眺めながらひたすらに進んだ。
続いての山梨百名山、大蔵高丸では開けた山頂から富士の裾野までが
広がる大パノラマを堪能することが出来た。
この山行は標高グラフでみるとだいぶ下りが多いルートだったので
体力的には余裕だろうとだいぶペースの早いタイム設定をしていた。
しかし、ハマイバ山を通り過ぎたあたりからバテ始めてきた。
スタートで二時間遅れてしまったため、時間的にも余裕がない中
刻一刻と夕暮れの時刻に近づいていく。
下りを走り登りも早歩き、やっとの思いで滝子山の山頂にたどり着いた。
山頂は360度の大パノラマ。初狩駅から登ると手軽な山でも今回のルート
からたどり着いた滝子山の達成感は今でも忘れない。
その後、暗くなった登山道を駆け下りようやく民家へと辿り着いた。
そこから電線に視界を遮られた富士を見ながら、これもまた生活感が
あって良い景色だなと思いながら初狩駅にたどり着き山行は終了した。